雪に眠る秘密

マディー
冬の澄み切った空気は、頭のモヤモヤを吹き飛ばしてくれるわ！

マディー
庭もなんだか幻想的になるのよね。

マディー
でも、玄関に新しいデコレーションを飾った方がいいかも…季節に合った物がいいわね。

マディー
確か、おばあちゃんの家の裏に古い物置があったような…使えそうな物があるかもしれないし、少しのぞいてみようかしら？

マディー
ホープウェルベイは山に囲まれてるけど、今まで登ったことはなかったのよねぇ。

マディー
山には雪が積もってるだろうし、スノーシューズを試すチャンスかも！

マディー
すごい！これならスピードも出そうだわ。

マディー
メイソンも気にいるでしょうね。

マディー
でも…最初に試すのは私よ！

マディー
古い登山リュックだわ！何年もこのまま放置されていたみたい。

マディー
きっとうちの一族に、アウトドア好きの人がいたのね。

マディー
一体誰のリュックだったんだろう？便利な道具がたくさん入ってるわ。

マディー
誰にせよ、感謝しなきゃ…ハイキングに必要な物がすべて揃っているもの。

マディー
足りないのは、お菓子だけね！

マディー
これがあれば安心してハイキングができるわ。

マディー
「備えあれば憂いなし」ってね！

マディー
…ハックション！すごいホコリ…この物置、しばらく使ってなかったのね。

マディー
スキー板に、古いソリ…今日は天気も良いし、ウィンタースポーツには最高の一日ね！

マディー
いろいろ使ってみようっと！

マディー
使いやすそうな水筒ね。持っていきましょう。

マディー
待って！中に何か入ってる…これは紙だわ！どうしてこんな物が…

マディー
ええと…「山小屋のメモ」ですって？

マディー
リュックの持ち主が水筒に紙を入れたのね。

マディー
誰かが書いた日記みたいだけど、切り抜きや書き込みでいっぱい…それに地図が入ってるわ！

マディー
この辺りの山を指し示してるみたい。

マディー
冒険の匂いがするわね！

マディー
雲が怪しい色をしてるわ。

マディー
雪が降り出す前に家に戻らないと！

マディー
おばあちゃんのものかもしれないけど…もう長いこと使われてなさそう。

マディー
デボラさんはハイキングとは縁がなさそうだし…山小屋なんかに来ないでしょうね。

マディー
もしかしたら…チャーリーおじいちゃんが昔使ってた隠れ家だったりして！

マディー
おじいちゃんは、この場所が大好きだったみたいね。

マディー

でも、おばあちゃんは山小屋のことを知ってるのかしら？

マディー
おじいちゃんのことはよく知らないけど…使った物を見ると、おじいちゃんの存在を実感できるわ。まだ生きてるって、信じる力が湧いてくるの。

マディー
外が寒くなってきたわね。もっと着込んで、体が冷えないようにしないと。

マディー
クローゼットに大きめの古いカーディガンがあったはず…

マディー
“CB”のイニシャルが縫いつけられてるわ！…これもおじいちゃんの物なのね！

マディー
この山小屋…凍えちゃうくらい寒いわね！

マディー
早く部屋を暖めないと…指がかじかんで動かないわ。

マディー
この火おこし器を使って、暖を取りましょう！

マディー
ハイキングの満足度は、持ってきたお菓子によって決まるわ…

マディー
今回はたくさん持ってきたから大満足よ！

マディー
ずっと温かい紅茶が飲みたかったの！体が温まるわ…

マディー
山小屋をざっと見て回ってみたけど…中はかなり快適なのね！

マディー
ハイキングの達人が作った場所に違いないわ。

マディー
ここで1日ゆっくり過ごすのも悪くないわね！

マディー
チャーリーおじいちゃんは、家のゴタゴタから離れて独りになりたいときに、この山小屋に来ていたんじゃないかしら…当時の邸宅ではいろんなことが起きすぎて、収拾がつかなかったはずだから。

マディー
おばあちゃんが来た形跡はないし、ここはおじいちゃん専用の場所と考えて間違いないわ。

マディー
それにしても、完璧な隠れ家ね！おじいちゃんの姿が目に浮かんできそうだわ。

マディー
この場所を発見できて良かった！私にも喧騒から離れる時間が必要だもの。

マディー
せっかくだし、久しぶりに雪だるまを作ってみようかしら！

マディー
“CB”のモノグラムが記された紙…やっぱり私がにらんだ通り、この山小屋はおじいちゃんの隠れ家なんだわ！

マディー
ここは静かで落ち着ける場所だけど、どこかこう…違和感があるのよね。

マディー
そして、暗号が記された古い紙…

マディー
おじいちゃんは、薪を切ったりマシュマロを焼いたりするためだけに、ここに来ていたわけじゃない…そんな気がするの。

マディー
金のスイス時計だわ！

マディー
おばあちゃんは、チャーリーおじいちゃんのことを全然話してくれないけど、時計好きだってことは教えてくれたわ…スイスで時計の勉強をしたくらいだし。

マディー
チャーリーおじいちゃんの時計を見つけたのは、これが初めてじゃないけど…

マディー
おじいちゃんが最後にここに来たのは、一体いつなのかしら？

マディー
いつでも戻ってこられるように、物を残していったようにも見えるけど…結局、姿をくらましちゃったし。

マディー
おじいちゃんに何があったのかしら…

マディー
何か悪いことが起きたような気がするのよね…

マディー
きっとおじいちゃんにとって、ここは心のオアシスだったのね。

マディー
とっても静かで気持ちがリラックスするわ！

マディー
こんなに落ち着いた気分になれたのは久しぶりだわ。普段は邸宅の修復で忙しいし、解明しなきゃならない秘密もたくさんある…

マディー
邸宅に来る前は、こんなことになるとは思いもしなかったけど！

マディー
この場所を見つけたら、今度はお母さんとお父さんのことが気になってきたわ…

マディー
2人に一体何が起きたのかしら？

マディー
チャーリーおじいちゃんの真実に、少し近付けた気がする…両親に起きた事件の真相も、いつか解き明かせるはずよ。

マディー
今年もてんやわんやの一年だったわ…

マディー
来年は気持ちを切り替えていかなきゃ。いろんなチャンスに恵まれるといいけど…

マディー
でも、なんだか良い予感がするのよね！

メイソン
すごい！これ、マディー姉ちゃんが作ったの？

マディー
ええ、何か新しいことに挑戦したかったの。それに玄関周りが寂しかったし、ちょうど良いだろうと思って！

メイソン
氷像作りって難しいの？

マディー
そう思うでしょ？実はそうでもないのよ！

メイソン
じゃあ、僕も挑戦していい？ねえ、いいでしょ？とっても楽しそうなんだもん！

マディー
もちろんよ。でも、道具の扱いには気をつけてね！

ロディ
キャンプにでも行くのかい、マディー？

マディー
え？どうしてそう思うの？

マディー
この氷像、どう思う？おばあちゃんをモデルにしたんだけど…

ウルスラ
なかなかの出来じゃないか！芸術的と言ってもいいくらいだよ。ノコギリも上手に使えるなんてね！

マディー
まあね。邸宅の改装には嫌でも使わなきゃならないし。

デボラ
とても美しい氷像ね！マディーにここまでの芸術性があるなんて…一体どこでアイデアを得たの？

マディー
実は、今までハイキングをしていて…

デボラ
ハイキング？

マディー
ええ、近くの山に登ったんです。そこでいろいろと…おもしろい物を見つけて。

デボラ
そうなの？あの山に登るときは注意した方がいいわよ。あそこには…

マディー
分かってます。クマやクーガーの生息地なんですよね？警戒は怠りませんから、大丈夫ですよ！

デボラ
…ええ、そういう危険もあるわね…